● 井関三神社さいれん坊主 ●

灯ろう掲げ輪舞 恩徳寺「さいれん坊主」たつの
(2007/08/17 神戸新聞西播版より)

境内を照らす灯ろうの明かり=15日夜、たつの市揖西町中垣内、恩徳寺 たつの市揖西町中垣内の恩徳寺で十五日夜、丸形の灯ろうで境内を輪舞する伝統行事「さいれん坊主」があり、地元住民ら約五百人が訪れた。祭りの起源は室町時代、嘉吉(かきつ)の乱にさかのぼる。一四四一(嘉吉元)年、六代将軍足利義教を暗殺し、幕府の討伐軍に討たれた播磨国守護の赤松満祐一族を悼み、始まったと伝えられる。雨ごいと称した隠れ供養として続いていた。夕刻、竹ざおの先を割り、ろうそくをともした灯ろうを手に、地区内を約一時間練り歩き、寺に到着。鐘と太鼓の音に合わせて、色紙や絵の具でヒマワリの花、水玉などの模様を描いた灯ろうが境内を何度も回った。 十四日夜には、近くの井関神社でもあり、大勢の参拝客らでにぎわった。