室津の漁業

漁師さんたちは、魚をどこで、どんな方法でとっているのだろう。

室津の沖合漁業

さいかさんたちは、沖合漁業をしている漁師の方にインタビューをしました。

船びき漁をしている漁師の津田さんの話
室津では、イカナゴやシラスなどを船びき漁という方法でとっています。船びき漁では2せきのあみをひく船と、1せきの運ぱん船で漁に行きます。漁をしているとき、どこにあみがあるのか、他の船からも分かるように、左側の船には赤色の旗、右側の船には緑色の旗をあげています。
あみは、先へいくほどあみ目が細かくなっていて、イカナゴやシラスが入ると、逃げないようにあみの底をとじて引きあげます。
イカナゴやシラスは、新鮮さが大切です。朝早いほどよく売れます。できるだけ早く加工場へ持っていくため、運ぱん船で先に荷あげ場まで運びます。
漁は、遠いところでは、淡路島のあたりや香川県小豆島まで2時間ぐらいかけて行くときもあります。

船団を組む
漁船
シラス漁に
出ていく
2せきの
あみ船
目の細かい
あみで
シラスを引き上げる
様子
とれた
シラス

はなつぎ漁をしている漁師の久(ひさし)さんの話
サワラ、アジ、サバなどの魚は、はなつぎ漁という方法で漁をします。2せきの船があみを積んでいっしょに沖へ出ていき、あみを広げながら魚をかこみます。船と船の鼻先をつけるように動くことから、はなつぎ漁と名前がついています。
たんさく船、あみ船、運ぱん船など、役割を決めて6せきから7せきの船でチームを組んで漁をするので、船団漁業といいます。
わたしたちは、主にあみでとる、仕かけ漁、かこい漁、船びき漁、底びき漁などをします。とる魚にあわせていろいろな方法で漁をしているのです。
とってきた魚は、選別をし、次の日のせりに出します。
苦労しているのは、夏場です。水温が上昇し、とってきた魚がいけすで死んでしまうことがあるからです。

(1)2せきの漁船は離れながら魚をかこんでいきます。


(2)2せきの漁船を1つにします。


(3)2せきの漁船であみを引き上げます。

これを、1日30回程度くり返します。

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