たつの市新宮地域小中一貫校建設基本計画を策定
近年、人口減少や少子高齢化の進行により、児童生徒を取り巻く環境が大きく変化しています。本市においても少子化が進み、ほとんどの小・中学校において小規模化が進む中、より望ましい規模の学校を維持するため、平成31年3月に「たつの市立小・中学校の適正規模・適正配置基本方針」を策定しました。この方針に基づき、学校の小規模化が進行する新宮地域において、教育委員会が保護者及び地域の方々と協議を続ける中で、新宮地域で一つの小学校に統合した小中一貫校を新設することにまとまりました。
この小中一貫校の建設に向け、建設規模、整備コンセプト、事業スケジュール等を定めた「たつの市新宮地域小中一貫校建設基本計画」を策定しました。
たつの市新宮地域小中一貫校建設基本計画 (PDFファイル: 3.8MB)
新宮中学校区における小学校の統合及び小中一貫校建設基本計画の策定に係る経緯
年度 | 経緯内容 |
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平成30年度 | たつの市立小・中学校の適正規模・適正配置基本方針を策定(注意:市内全域を対象) |
令和元年度 | たつの市小学校適正規模・適正配置推進計画案を策定(注意:市内全域を対象) |
令和2年度 | 西栗栖・東栗栖・香島小学校において、適正規模・適正配置協議会を設置 |
令和3年度 |
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令和4年度 |
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令和5年度 |
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新宮地域小中一貫校

新宮地域の全ての小学校(西栗栖・東栗栖・香島・新宮・越部)を統合し、新宮中学校と一体となった小中一貫校を令和10年4月に開校します。小中一貫校の敷地は、新宮小学校敷地に新宮こども園敷地、新宮スポーツセンター敷地等を加えた敷地とし、現新宮スポーツセンターについては小中一貫校の体育館として活用します。なお、この小中一貫校建設に合わせて新宮こども園を移転し、園舎を新築します。
敷地概要
- 所在地:たつの市新宮町新宮437番地 等
- 敷地面積:約38,000平方メートル
施設概要(想定)
建築予定延床面積:約12,700平方メートル
概算事業費
98億4,000万円(税込)
開校時期
令和10年4月開校予定
整備コンセプト
~小・中学校が一貫し、地域との連携・交流により、子どもの「学び」と「育ち」を培う学校~
(1)新しい時代の学びに対応する、高機能化した学校づくり
- 小中一貫校として、幅広い学齢の児童・生徒が日常的に異学年との交流を図ることができるとともに、小中学校の教職員が一貫した教育を行うための施設
- 一定規模の児童生徒の集団生活の中で、コミュニケーション能力、自尊感情や自己有用感を育み、協働的な学びを実現する学校
- 情報・英語・キャリア教育など小中一貫教育の充実や学び・育ちの連続性を確保できる学校
- 新学習指導要領への対応やICTの活用により、子どもの情報活用能力の向上と将来にわたる変化に対応できる学校
- 読書・学習・情報のセンターとなる学校図書館の整備
(2)安心して過ごせる生活環境、災害時にも安全な防災拠点の確保
- ユニバーサルデザインの導入やインクルーシブ教育の推進により、誰もが過ごしやすい学校
- 教職員、保護者、地域との協働により、多くの大人たちの目が行き届き、児童生徒が安心して過ごせる環境
- たつの市、新宮町の豊かな自然環境を活かした生活・学習環境
- 教職員の働く場としての機能向上により、児童生徒への教育・指導に集中できる職務空間
- 耐震性の確保、浸水時にも安全な避難所など、防災機能の強化により、児童生徒や教職員、地域住民の安全が確保された学校
(3)地域に開かれた、新宮地域の核となる学校づくり
- 新宮スポーツセンター、新宮図書館や埋蔵文化財センターなど周辺施設との連携や利活用による積極的な地域開放、文教ゾーンの形成
- 既存各校の教育活動の特色や地域の伝統等を継承し、自分たちのふるさとを大切にし、新しい学校を自分たちで作り上げていこうとする気持ちを醸成することができる学校
- セキュリティに配慮しながらも開放的な、地域住民に親しまれる学校
- 新宮こども園との幼小中連携や児童生徒や教職員、地域住民など、多世代・多様な交流を生み出す環境
- 伝統文化や産業、自然等のふるさとの素晴らしさと触れる機会を充実させるとともに、ICT技術を活用した交流学習を推進
(4)環境に配慮した学校づくり
- 脱炭素化の実現に貢献する、持続可能な教育環境を実現できる学校
- 省エネルギー化や再生可能エネルギーの導入を積極的に行う学校
- 児童生徒が環境教育を通して、環境保全への意識を醸成することができる学校
- 地域題材を活かした環境体験など、環境教育を通して地域やふるさとを愛する心を育む学校
事業スケジュール

更新日:2025年03月31日