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最終更新日:2022年5月9日

市長の部屋(令和2年度)

令和3年度施政方針から

施政方針令和3年第1回たつの市議会定例会の開会に当たり、新年度の市政運営に取り組む私の所信の一端を申し上げ、議員各位並びに市民のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

はじめに、新型コロナウイルス感染症は依然猛威を振るい、年末年始にかけて「第3波」の襲来による2度目となる緊急事態宣言が発出され、兵庫県を含む10都府県におきまして、期間延長がなされたところです。

この間、皆様のご理解とご協力によりまして、兵庫、大阪、京都等では、一定の効果が見られたことから、去る2月23日、国に解除要請がなされたところでございます。

しかしながら、変異株の出現やワクチンの供給状況など、まだまだ不安で不確実な状況に変わりはなく、このような中でも、医療、介護、福祉等の最前線において、コロナウイルスから私たちの健康と暮らしを守るため、献身的に業務に当たっておられる関係各方面の皆様に対しまして、心からの敬意と感謝を申し上げます。

市民、事業者の皆様には、感染予防対策へのご理解とご協力をいただいておりますことに加え、温かいご支援をいただきました皆様へ改めてお礼申し上げます。

現在、希望する全ての市民が円滑にワクチン接種できるよう、去る1月25日「新型コロナワクチン接種対策チーム」をいち早く発足させ、県、たつの市・揖保郡医師会と緊密に連携し準備を進めるとともに、感染拡大予防・緊急支援策を機動的に展開してまいります。

私は、市長就任以来、基礎自治体の長とは「住民の生命と財産を守る。」ことが最大の使命であると心に刻み職務に当たってまいりましたが、新型コロナウイルス感染症対応に奔走する中で、改めて「人(しみん)」の安全安心を守り抜く決意を新たにしたところでございます。

令和3年度、私が市政運営のかじ取りを託されてから早4年目を迎え、この間、議員各位並びに市民の皆様からの温かいご支援、ご協力によりまして、安定した市政運営に取り組めましたことに厚くお礼申し上げます。

さて、国の月例経済報告(令和3年1月)では「景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるが、持ち直しの動きがみられる。」とあるものの、地方自治体を取り巻く環境は、人口減少、少子高齢化、厳しい財政状況に加え、今般のコロナ禍による影響など、複雑な課題が山積しています。

他方では、コロナ禍を機にこれまでの働き方や社会構造を転換しようとする意識・行動の変容「新たな日常」が生まれています。

節目の年における市政運営に際しましては、「入るを量りて出ずるを為す」を信条として、更なる行財政改革の断行による健全財政を堅持しつつ、これまで重点的に取り組んでまいりました「子育て支援」、「人口減少対策」、「経済の活性化」を一層深化させるとともに、「新たな日常」を見据え、全ての市民が元気にいきいきと暮らせる満足度の高いまちづくりを推し進めてまいります。

「未来応援 住みたい まちたつの」の実現に向かって、初志貫徹「市民が主役」を念頭に、将来にわたって責任の持てる市政運営になお一層邁進してまいる所存でございます。

1 いきいきと人が輝くまちづくり

今、日本は少子高齢化の進行により人口減少社会を迎え、社会構造の変化や経済の縮小、国力の低下までも懸念されています。

特に、地方においては若年労働力、地域の担い手減少や地域経済の縮小の速度が速く、様々な課題に直面しています。

このような中、本市におきましては、切れ目のない子育て支援、充実した定住促進施策の実施により、子ども・子育て世代における転入超過(令和元年度)基調も見え始めています。

この胎動を確かなものにし、将来にわたり活力にあふれ希望に満ちたまちを持続していくため、あらゆる世代が元気にいきいきと活躍することのできる人づくりに取り組んでまいります。

産前・産後において、妊産婦が利用される家事支援、タクシー利用及び妊婦健康診査に要する費用の一部を補助することで経済的負担を軽減し、健やかな出産と育児を応援します。

全国的に保育士不足が深刻化する中、潜在保育士に対し一時金を支給することで復職を促し、保育の量的確保と質的向上に取り組んでまいります。

子どもたちに、食を通じて地域のあらゆる世代とつながり、安心できる居場所を提供する「こども食堂」の運営団体等に対し補助を行い、その普及拡大に努めてまいります。

市内全ての小・中学校へALT(外国語指導助手)を派遣するとともに、中学2・3年生に対し「実用英語技能検定」検定料の一部を補助することで、発達段階に応じて英語に慣れ、親しみ、身に付ける素地を醸成し、国際的に活躍できる人づくりを目指します。

切れ目のない子育て支援といたしまして、新たに高校生等の入院医療費の自己負担額の全額を助成し、子育て世代の経済的負担の軽減と安心して子育てができるまちづくりに取り組んでまいります。

高齢者の自立した日常生活を支え、自発的な社会参加を促すため、既存事業の対象外であった75歳以上の高齢者がおられる世帯へタクシー利用券を交付し、孤立化の防止、健康寿命の延伸に取り組んでまいります。

障害のある人もスポーツを安全に楽しむことができるよう、障害者スポーツ指導員の養成、障害者スポーツ用具を充実するとともに、障害者福祉タクシー利用料助成事業を拡充し、積極的な自立と社会参加を促進いたします。

今後も続く少子化に適応した教育環境を実現するため、合併後初となる小学校の統合を実施し、将来を担う子どもたちがいきいきと輝く教育活動を推進してまいります。また、学校給食につきましては、新たに「北学校給食センター」を整備し、安全安心で充実した給食提供に努めます。

あらゆる世代の全ての市民が、それぞれの居場所と役割を持ち、一人ひとりの個性と多様性が尊重される、「人(しみん)」が輝くまちづくりを推し進めてまいります。

2 人が集いにぎわいあふれるまちづくり

人口減少による経営資源の縮小に今般のコロナ禍の影響が加わり、地域社会を取り巻く環境が急速に変容する中で、基礎自治体には将来にわたって市民の安全で豊かな暮らしを支えていくことが求められています。

本市の持続的な成長を可能なものとするため、地域の特色や強みを最大限に生かし地域力を高めることで、訪れたい、住み続けたいと思える魅力あるまちの実現に向かって取り組んでまいります。

本市の広域交通網の要であります山陽自動車道龍野IC周辺エリアにおきまして、新たな商業集積を創出するための基本調査等に着手し、新たな活力とにぎわいの創出に取り組んでまいります。

豊かな地域資源を活用して、1次産業から3次産業までを総合的、一体的に展開する6次産業化に取り組む事業者を支援し、高付加価値化、市場規模の拡大を促進します。

企業誘致につきましては、今般のコロナ禍を機に、東京一極集中という「密」から、地方回帰という「疎」が再認識されつつあります。この追い風を捉え、引き続き積極的な企業誘致に努めるとともに、だれもが安心して働くことができるよう就職相談会、オンラインによる会社説明会などを開催し、魅力ある雇用機会の提供に努めてまいります。

まちを支える基盤施設として、また、災害発生時には活動拠点となる本庁舎の機能強化及び御津総合支所等複合施設への機能集約を図るとともに、安心して住み続けたいと思えるまちづくりを推し進めてまいります。

コロナ禍の影響により観光客などの交流人口が落ち込む中、本市の貴重な地域資源の一つである龍野地区の歴史的な町並みが残る「重要伝統的建造物群保存地区」近傍に観光駐車場を整備し利便性を高めるとともに、市民協働による情報発信、AR(拡張現実)技術を活用した体験型観光、イベント等を通して、広く魅力を発信します。

加えて、播磨科学公園都市圏域定住自立圏におきまして、地域の枠を越えた観光ツアーを実施し、それぞれの観光資源の相乗効果を高め、人をひきつけるまちづくりに取り組んでまいります。

人口減少社会にあっても、都市機能を維持するため、竜野駅及び東觜崎駅周辺整備事業を推進し、交通結節基盤の強化、良好な住環境の確保、コミュニティ機能等をコンパクトに集約することに加え、利便性の高い公共交通を連携させることで、人が行き交う活気あふれるまちの実現を目指します。

頻発、激甚化する自然災害や今般の新型コロナ感染症といった突発事案への対応は、安全安心な暮らしの原点です。

このため、平時は被害を最小限にとどめるため、市民の防災意識の醸成、森林施業、河川土砂の浚渫など防災・減災対策を講じ、発災時にはスピード感をもって効果的な施策を展開し、安全安心な暮らしを守ります。

3 一歩先を見据えた確かな行政経営

令和2年6月地方制度調査会の答申によりますと、人口減少が更に深刻化し高齢者人口がピークを迎える2040年頃にかけて、人口構造の変化による労働力の不足、地域組織の弱体化、老朽化した公共施設・インフラの増加など、多岐にわたるリスクが表面化するとしています。

さらに、今般の新型コロナウイルス感染症の拡大は、分散型社会への転換、働き方改革、デジタル技術の可能性等を広く認識させました。

令和3年度は、本市のまちづくりの羅針盤であります「第2次総合計画 前期(H29~R3)基本計画」及び「まち未来創生戦略」が最終年度を迎えることから、これまでの取組を基本に継続・深化させつつ、国の第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」や新型コロナウイルス感染症による意識・行動変容など時代の変化を盛り込み、新たな時代に適応した持続可能なたつの市の実現に向けて「後期(R4~R8)基本計画等」の策定を進めてまいります。

この先、様々な資源の制約が生じる中で、市民、民間企業、地域組織、NPOなど、多様な主体を巻き込んだ連携・協働によるまちづくりが、一層重要になってくると考えています。

このため、「市長対話広場事業」、「新春座談会」をはじめ、市民ワークショップ、大学生アイデアコンテストなどを通じて得られた皆様からの“たつのに対する想い”を市政運営に生かすとともに、広報誌、ホームページ、SNSを活用して多彩な情報を積極的に発信してまいります。

また、広域連携に関しましては、定住自立圏や連携中枢都市圏市町との連携を一層強化し、情報共有、資源の融通、人材育成など、行政の枠を越えて協力し合うことで、弱点を補完し強みを高める取組を推進いたします。

次の世代へ課題を先送りし過度な負担を残さないため、不断の行財政改革に加え、老朽化が著しい揖龍広域センター及び梅寿園の解体、未利用財産の処分を行うとともに、国民宿舎赤とんぼ荘の在り方を検討いたします。

国のデジタル庁設立を踏まえ、本市におきましてもデジタル化による行政サービスの効率化・高度化に努めてまいります。

今般の新型コロナウイルス感染症の影響により、これまで以上に厳しい財政状況が見込まれることから、歳入に見合った歳出構造を大原則に優先順位に基づいた選択と集中により、健全財政を堅持した上で、質の高い行政サービスの提供に全力を尽くしてまいります。

令和3年1月4日「新年賀会」祝辞から

令和3年新年賀会の様子新年明けましておめでとうございます。令和3年の新春を健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。新年を迎えまして、気持ちを新たに、皆様とともに市政発展の歩みを進め、安全で安心して暮らせるまちづくりに邁進していく思いを一層強くいたしております。

はじめに、地元の明るい話題といたしまして、今年の箱根駅伝に出場した、たつの市出身の東海大1年生の石原翔太郎選手が、見事区間賞を獲得されました。昨年11月の全日本大学駅伝区間新記録に続く快挙で、大きな感動と勇気を与えてくれました。石原翔太郎選手の今後ますますのご活躍に期待を寄せているところです。

さて、皆様には今般のコロナ禍において、感染予防対策と社会経済活動の両立に向け、ご理解とご協力をいただき心から感謝申し上げます。このたびは「静かな年末年始」を強調し、全国で「巣ごもり」・「帰省を控える」など外出自粛を余儀なくされ、年末年始の過ごし方を見直す動きも見られました。残念ながら新型コロナウイルスは依然として猛威を振るい、収束の見通しが立っておりません。今後も市民の「健康と安全」を守ることを最優先に、「感染防止対策の強化」と「地域経済活動の支援」に全力を尽くして参ります。

今年度の市政運営につきましては、新型コロナウイルス感染症対策に奔走する中、「子育てするならたつの市」をテーマに、合併後最大の予算を編成の上、「子育て環境の充実」、「交流人口・定住人口の増加」、「地域経済の活性化」などを重点施策として、地方創生に資する事業を展開し、皆様が将来に夢と希望を持ち、住みたい、住み続けたいと思える活力あるまちの実現に向けて取り組んでおります。

先ず1つ目に、子育て環境整備として、本年3月の「龍野こども園」の完成をもって、公立11園、私立8園の「認定こども園整備」が完了します。また、温かくておいしい学校給食を提供するため、本年4月から「たつの市北学校給食センター」の工事に着手します。多様化する子育てニーズに対応するため、子どもの成長に応じた子育て支援を実施して参ります。

2つ目に、高齢者数がピークに達する2040年を見据え、ICTを利活用した地域包括ケアシステムを構築し、「健康長寿のまちづくり」を推進します。そしてポストコロナを機に、次の時代を創造するための礎を築き、「持続可能な社会に向けた取組を推進します。

3つ目に、防災・減災対策として、市民の生命と財産を守るため、「1000年に1度」の豪雨による浸水想定区域や避難場所などの防災情報をまとめた「たつの市防災マップ」を刷新し、地域の特性や災害危険個所などを周知・共有することで防災意識の高揚を図ります。

4つ目に、庁舎建設におきまして、昨年10月に「協働のまちづくりの拠点」となる新庁舎が完成いたしました。現在、旧庁舎の改修工事を行っており、本年5月には一体的な庁舎が完成いたします。また、御津総合支所等複合施設につきましても順調に進捗しているところです。

以上、主な取組について、4点申し上げましたが、これらに加えまして、このたび、新たな連携の取組として、龍野商工会議所様、龍野青年会議所様の多大なるご協力を賜り、昨年12月に、バレーボールチーム「ヴィクトリーナ姫路」と4者合同による連携協定を締結いたしました。今後の連携活動の進展とともに、バレーボールを通じて青少年の健全育成、市民の健康増進に寄与するものと大きな期待を寄せているところでございます。

いずれにいたしましても、今後も「対話」と「現場主義」を徹底し、皆様と地域の課題に向き合うとともに、不断の行財政改革に加えて、限られた資源を活用しながら創意工夫して課題解決に努めて参ります。
本年は、「丑年」とあって、一歩一歩着実に市政の歩みを進めていくための大切な年でございます。コロナ禍で揺らぐ価値観、暮らしや地域のあり方を見つめ直し、アフターコロナに向けて、新たな飛躍への土台づくりをする好機と捉えまして、一人ひとりが地方創生の原動力となっていただけることを切にお願いいたします。

輝かしい「ふるさとたつの」の未来のために、和衷協同し市政運営に取り組んで参る所存でございます。どうか一層のお力添えをよろしくお願い申し上げます。結びといたしまして、一日も早いコロナ終息を願うとともに、本日ご参会の皆様の今後ますますのご健勝とご多幸を心から祈念いたしまして、年頭にあたっての挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

令和3年1月4日「仕事始め式」訓示から

明けましておめでとうございます。皆さんの清々しいお顔を拝見し大変うれしく思います。また、皆さんのやる気と熱意がひしひしと伝わり積極的な姿勢が伺えます。誠に心強い限りであり、私自身も市政のために全身全霊をささげる決意を新たにしています。

年末年始と言えば、忘年会や新年会、帰省、旅行、カウントダウン、初詣など恒例の行事が目白押しですが、このたびは「巣ごもり」・「帰省を控える」など外出自粛を余儀なくされ、年末年始の過ごし方を見直す動きが見られました。

さて、今年度を振り返りますと、「子育てするならたつの市」をテーマに、合併後最大の予算を編成の上、「第2次総合計画第4次実施計画」に基づき、地方創生に資する事業を展開し、本市がさらに発展し続けていくためのワンランク上のステージで仕事ができたと実感しております。

一方で、「新型コロナウイルス対策」に奔走した1年でもありました。残念ながら新型コロナウイルスは依然として猛威を振るい、終息の見通しが立っておりません。今後も「市民の健康と安全」を守ることを最優先に、「感染防止対策の強化」と「地域経済活動の支援」に全力を尽くして参ります。

昨年、市役所新館が整備され、今年5月に本館の改修工事が完了することで、一体的な新庁舎が完成します。しかし、施設がいくら新しく立派になったとしても、すべての利用者にやさしい庁舎は、「心を込めたおもてなし」がなければ実現するものではありません。この庁舎が市民にとって、親しみやすく誇りに思っていただけるよう、より一層「きめ細かなサービス」の提供を心がけてください。

先般、井戸知事が今期限りの退任を表明され、県政は転換の時期を迎えています。また、国政においては、衆議院解散・総選挙の憶測もあります。令和3年を迎えるに当たり、社会情勢が刻々と変化していく中で、今日までの前進を礎として、輝かしい「たつの」の未来へ向けた「挑戦」と「変革」の「始動の年」としなければなりません。そして、今までとは常識が異なるアフターコロナ時代、全部局が日々変化する情報を共有し、市民生活に及ぼす影響などを想定し、先手、先手の対応を行うことが肝心です。

皆さんは、管理職として何事も率先垂範し業務に従事いただいているところですが、新たなステージへとバージョンアップしていくため、お願いしたいことを3点に絞りお伝えいたします。

1つ目は、「縦割り行政の克服」と「組織の横断的対応」です。
行政組織は、各部・各課が行う分掌事務が決められていて、それゆえ、時として部署間の連携が取れないどころか、「融通が利かない」、「たらい回し」、「責任のなすり合い」が見られ、よく「縦割り行政」と批判されます。「市民の健康」と言えば、その担当は「健康課」と思いがちですが、スポーツの振興や住環境の改善・公共交通の整備、コミュニティの活性化など「健康長寿のまちづくり」という共通のゴールを目指し、連携して取り組まなければなりません。すでに、保育施設で使わなくなった遊具を都市計画課が管理する公園で有効利用するほか、重伝建を中心とした「龍野地区まちづくりビジョン策定」においては、部をまたいで横断的プロジェクトを導入するなど、すでに連携しながら取り組んでいるものもあります。地域の社会課題が複雑化する中、いかに横つなぎで対応していくのか。より効率的に組織を運用するため、皆さんが率先して、意識改革・根本的な組織風土の改革に取り組んでください。

2つ目は、「人材育成」と「適正な人事評価」です。
改めて申し上げますが、部下をしっかりと育成していくことは、管理職の使命です。そのため、部下を深く理解し、その成長を見守る姿勢が管理職には求められます。本市では、人材育成基本方針として「自立した人材を育てる」、「視野の広い人材を育てる」の2点を掲げ、「職員研修計画」などに基づき、人材育成に努めているところです。さらには、「第4次職員定員適正化計画」に則り、職員数の見直しを進めていく中、職員一人ひとりの役割、責任が増すとともに、様々な行政課題を解決していくため、職員全員に高い事務遂行能力が求められます。自分の業務について知識や技術を習得することは当然のことながら、自分自身の視野や人脈を広めるために、市のイベントや地域活動をはじめ、リーディングプロジェクト研修などに、自主的かつ積極的に取り組んでいる職員をいかに評価していくのか。職員のやる気を引き出し、高い能力、行動力を持つ職員を育成する「不断の努力」に取り組み、公正かつ的確な人事評価を心がけてください。

3つ目は、「働き方改革」と「組織力の底上げ」です。
働き方改革を進める上で、「業務の効率化」と「長時間労働の是正」は必要不可欠です。さらに、心身ともに健康に働くためには、「ワークライフバランス」が重要です。このことは、仕事始め式などにおいて、再三、お伝えしてきました。かつての「あうんの呼吸」や「部下は上司の背中を見て学ぶもの」、「放っておいても部下はがんばってくれるもの」という考えは、今は通用しません。かつて上司や先輩のやり方を見て、たくさんの苦悩を抱えながらも、試行錯誤し学んで来られた皆さんだからこそ、今の若い職員が何につまずき、困っているのか察知できるはずです。相談してくるまで待つ姿勢ではなく、部下に労いの言葉をかけ、指示や指導は言葉で明確に伝え、ましてコロナ禍にあっては、これまで以上に意識的に働きかけ、部下とコミュニケーション頻度を高めるよう努めてください。また、業務の効率化や標準化を図ることで、組織の生産性を向上させるなど、部を挙げて「労働時間革命」に取り組んでいただくようお願いします。

以上3点について、申し上げましたが、これらのことを踏まえ、市の組織一つ一つが、たつの市の発展を担っていることを認識していただき、すべては市民の幸せのために、職員としての自覚と責任、誇りをもって日々精進してください。そして、皆さんそれぞれに新たな目標や夢に向かって、具体的な行動につなげていただけるよう、強く期待しております。

皆さんにとって、実り多い1年となりますことを心から祈念いたしまして、年頭に当たっての訓示とします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

お問い合わせ

所属課室:企画財政部広報秘書課 

住所:兵庫県たつの市龍野町富永1005-1

電話番号:0791-64-3211

FAX番号:0791-63-3786

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