龍野のみどころ
Places to visit in Tatsuno/龍野のみどころ
主な観光名所・旧跡
(1)うすくち龍野醤油資料館
昭和初期まで蔵人が使っていたこうじむろです。桶、樽など製造用具、文献、資料を一堂に展示しています。(建物:国登録文化財 醤油蔵:県指定文化財)
(2)如来寺(にょらいじ)付近
寺院、浦川、醤油蔵などがあり、より龍野らしい情緒が残っています。如来寺境内には、露風の歌碑と筆塚があります。
(3)醤油の郷 大正ロマン館
国の登録有形文化財であるこの建物は、旧龍野醤油同業組合事務所と旧醸造工場をリニューアルし、醤油の郷大正ロマン館としてオープンしました。敷地内には「クラテラスたつの」があります。
(4)龍野歴史文化資料館
たつの市の古代から近世までの文化資料を保存公開しています。
(5)龍野城
鶏籠山の山城と山麓の平山城との二期に分かれ、山城は約500年前赤松村秀によって築かれ、山麓の平山
城は寛文12年に信州飯田から脇坂安政公が移って築城されたものです。
龍野の象徴として、本丸御殿、白亜の白壁、多門櫓、埋門、隅櫓を復元しました。
(6)霞城館(かじょうかん)・矢野勘治記念館
三木露風、矢野勘治、内海青潮、三木清らの遺品、蔵書などを一堂に集め展示しています。
矢野勘治記念館は、旧制第一高等学校、西寮々歌「春爛漫」、東寮々歌「嗚呼玉杯に」を作った矢野勘治が晩年を送った自宅で、遺族により寄贈されたものです。
(7)旧脇坂屋敷付近
静かな落ちついた城下町「龍野」のイメージをつくり上げている白壁の古き佇まいを眺めていると、角々から今にも裃姿の侍が現われそうです。
(8)紅葉谷(もみじだに)
春の新緑、秋の紅葉の美しさは、訪れる人々の心を魅了します。ここから坂をのぼると両見坂、さらに近畿自然遊歩道でハイキングに最適です。
(9)聚遠亭(しゅうえんてい)
その昔、ここからの眺望絶佳をたたえて「聚遠の門」と呼ばれてから聚遠亭と名づけられたと伝えられています。心字池の上にある茶室(浮堂)は、庭園、池、杉垣根などと調和した書院造りを模した数寄屋風で、市指定文化財にもなっています。
(10)龍野神社
祭神は脇坂家の始祖、甚内安治です。安治は賤ヶ獄七本槍で有名です。10代安董は外様大名でただ一人老中になった傑人です。11代安宅も寺社奉行となり、龍野の繁栄を招きました。
4月には、龍野武者行列が繰り広げられます。
(11)野見宿禰(のみのすくね)神社
相撲(角力)の元祖で有名な野見宿禰が故郷の出雲へ帰ろうと龍野まで来たとき病死しました。その墓として川原からリレー式に人々が石を運んだそうです。その光景が「野に立つ人」「立野」といわれ、いつしか「龍野」となったといわれています。 歴代の横綱等が玉垣を寄進しています。
(12)赤とんぼ歌碑
大正10年、露風が33才のとき、北海道トラピストより「樫の実」で発表しました。ふるさとの思い出と、幼き日の母の思い出を歌ったものと思われます。また、歌碑五線譜は作曲者山田耕筰の絶筆です。
(13)童謡の小径(こみち)
昭和62年7月に全国より「あなたの好きな童謡」を募集し、選出された上位8曲のメロディーが流れる歌碑を設置しました。
(14)白鷺山
つつじの名所です。山頂付近には、三木清の哲学碑「しんじつの秋の日照れば」、内海青潮の詩碑「何処より吹かれ来し」があります。毎朝夕と夜10時に、ここから「赤とんぼ」のメロディーが流れ「心のふるさと」を思わせます。また、眼下に揖保川の清流、播磨平野を一望に眺め、はるかに淡路島、瀬戸内海の島々を望むことができます。
(15)片しぼ竹
片しぼ竹とはマダケが変化したもので、節と節の間で片側は平滑で反対側に皺ができ、成長してもこれが
繰り返されます。それで片皺(カタシボ)竹と呼ばれています。幕末のころ、藩主脇坂公が珍しい竹を贈られ、家老の庭前(現在の片しぼ竹の宿梅玉)に移植し、門外不出としました。全国にこの場所のみに存在し、昭和33年、文部省指定の天然記念物に指定されました。
(16)粒坐天照(いいぼにますあまてらす)神社
白鷺山下のこの神社には、松尾芭蕉の句碑「何の樹の 花とはしらず にほひ哉」があります。
(17)龍野御坊圓光寺
宮本武蔵は、慶長年間の一時期、龍野御坊圓光寺に滞在し、境内の道場で圓明流の師範をして剣術指導をしたと伝えられています。住職の多田半三郎は武蔵から圓明流を学び印可状を授かっています。
(18)畳堤
龍野地区における揖保川は、住宅までの距離が短く、土手が造れないため、畳を差し込む枠だけの欄干のような堤防が昭和初期頃から設置されています。
万一の際は、住民の手で畳堤に畳をはめ込めば堤防として機能します。
更新日:2025年03月31日