~よごれた水のゆくえ~

更新日:2025年03月31日

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わたしたちが家や学校、工場でつかった水(汚水(おすい))や雨(雨水)を合わせて下水とよびます。
このたくさんの下水を、どうやってあつめるのでしょうか。
ここでは おもに汚水(おすい)のゆくえをさぐってみましょう。

1.下水をあつめるしくみ

下水は、下水管に流れ込みます。下水管は地下にうめられていて、ふだんみることができませんが、そうじしたり、けんさしたりする入り口がみんなのおうちのまわりにあります。

家や工場から排出された汚水に、雨水などの下水が汚水管に集まり浄化センターへ流れる仕組みを表したイラスト
中央に「西播磨下」、下に「汚水」と書かれた汚水ますの写真

汚水(おすい)ます

たつの市にあるマンホール

中央に旧龍野市の市章、その周りに赤とんぼを2周描いたマンホールの写真
町の花の梅、町の木やまもも、瀬戸内海の波と波頭を配した旧御津町のシンボルがデザインされたマンホールの写真
亀甲模様で中央に旧新宮町の町章、上に「新宮町」、下に「汚水」の文字が書かれたマンホールの写真
中央にたつの市の市章と、その下に小さく「お」の文字が記載された汚水管マンホールの写真
旧揖保川町の花サルビアと、町の木金木犀がデザインされたマンホールの写真
赤い帽子を被り赤い服を着た女の子のイラストと「下水道のマンホールのふた 学校のまわりや家の近くはどのふたかな?」の文字

2.下水がとおる道

みんなの家はどこにあるでしょう。
下の地図の黒い線は、下水がながれる道をあらわしています。
そして、下水は、揖保川浄化(いぼがわじょうか)センターへはこばれます。

流域下水道幹線を通って揖保川浄化センターへ運ばれる下水道管マップ

下水道管:大きなもので、直径8メートルくらいのものもあります。いきおいをつけて流すため、時々深い地下からポンプでくみ上げられています。下水管は川をわたることもあります。

黒い屋根の下にポンプ場の名称が書かれている、白壁の揖保川流域下水道正條ポンプ場を道路から撮影した写真

揖保川流域下水道正條(いぼがわりゅういきげすいどうしょうじょう)ポンプ場
(たつの市揖保川町)

鉄道が通る高架橋と並行して、川を跨いで設置された揖保川流域下水道高架水管の写真
鉄道が通る高架橋と並行して設置され、表面に魚のイラストが描かれた揖保川流域下水道高架水管の写真

揖保川流域下水道高架水管
(いぼがわりゅういきげすいどうこうかすいかん)
(たつの市揖保川町~たつの市揖保町)

3.水をきれいにするしくみ1

水管をとおってきた下水は、揖保川浄化センターへながれてきます。
センターの広さは、阪神甲子園球場の約11倍の広さがあります。
このセンターの中のいくつもの施設をとおりぬけながら、しだいにきれいな水にかわっていきます。
きれいにするためにはたくさんのひみつがあります。
見学に行ったり、パンフレットをみたりしてたしかめてみましょう。

揖保川浄化センターの位置図と、広大な敷地を白い点で囲んだ揖保川浄化センターを上空から撮影した写真
生垣や等間隔に配置された木々の間を真っすぐに伸びた通りを、乱形石の門に「揖保川浄化センター」と書かれた玄関から撮影した写真

センターの玄関

木々や生垣に囲まれた通りの奥に、モクモクとした煙が排出された煙突が見える揖保川浄化センターの敷地内の写真

センターの中は緑でいっぱいです。

揖保川浄化センターのしくみが描かれたイラスト

出典 公益財団法人兵庫県まちづくり技術センター 揖保川流域下水道管理事務所作成パンフレット

4.水をきれいにするしくみ2

センターに入ってきた下水は、ゆっくりながされる間に、水の中のごみやどろがしずんでいきます。たくさんの水をゆっくりながすためには、とっても広い場所が必要です。でも、ゆっくりながすだけでは、水は写真のようにきれいにはなりません。広さのほかにもひみつがあるのです

細長いガラス管に混濁した水が入っている写真

浄化センターへ入る水:よごれてすきとおっていなね。

流れてきた汚水が沈砂池や最初沈殿池の工程を経て処理されるB系(活性汚泥変法)のイラスト
細長いガラス管に透きとおった水が入っている写真

浄化センターから海へ出る水:すきとおっているのがわかるね。

この浄化センターでは、たつの市・姫路市(ひめじし)・宍粟市(しそうし)・太子町(たいしちょう)からの下水約17万人分をきれいにしています。その量は、75,000トンで、24時間356日ずっときれいにしています。1時間に3,000トン処理(しょり)(プール10杯分)を処理していることになります。
センターではたらく人は、交代(こうたい)で24時間施設(しせつ)や水を見守(みまも)っているのです。

5.水をきれいにするしくみ3

水のよごれは、3.の反応タンクで、自然に生きている生物がよごれをたべてきれいな水にしてくれます。下の写真は、よごれをたべる生物です。

流れてきた汚水が反応タンクを通り塩素混和池の工程を経て処理されるA系(酸素活性汚泥法)のイラスト
等間隔に並んだ柱に沿って大きな管が奥まで伸びている浄化センター地下の写真

センターの地下には、たくさんの大きな管があります。

細長い形で口先が尖っているオオミドリムシの様な形をした微生物の写真
丸みをおびた頭で尾部は二股に分かれたカエトノツスの様な形をした微生物の写真
胴部が太く尾部は細く二股に分かれたカエトノツスの様な形をした微生物の写真

6.水をきれいにするしくみ4

浄化センターで様々な工程を経てきれいになった水が海に放流されているイラスト

水をきれいにして海にながすしくみが浄化(じょうか)センターの役目(やくめ)です。でも、ほかにも大切なことがあります。

パンフレットの4.や5.では、池のそこに、よごれや微生物(びせいぶつ)のかたまりなどがたまっていきます。これらを汚泥(おでい)とよびますが、これらの汚泥の中には、貴重(きちょう)な資源(しげん)やエネルギーがふくまれています。それらは、肥料(ひりょう)としてつかわれたり、レンガやタイルの原料(げんりょう)になったりするだけでなく、電気をつくることにつかわれたりしています。

わたしたちがくらしている町には、目には見えないけれど、このようなたいせつなはたらきをしている施設(しせつ)や設備(せつび)、また、わたしたちのくらしを見守(みまも)ってくださっている人がいるのです。

もしも 下水道がなかったら 私たちの生活は どうなるでしょうか。

昭和45年から平成24年度までの下水道普及率の推移を表した表とグラフ

下水道の普及率(ふきゅうりつ)

海や川がよごれると…
下水道パンフレットをみてみよう

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