たつの市の産業
たつの市(し)の農業(のうぎょう)
たつの市(し)は揖保川(いぼがわ)の下流域(かりゅういき)にあり、水田(すいでん)を中心(ちゅうしん)に稲作(いなさく)・麦(むぎ)・大豆等(だいずなど)の農業(のうぎょう)が盛(さか)んに行(おこな)われています。また、揖保川地域(いぼがわちいき)のブランド化(か)されたトマト、御津地域(みつちいき)の成山新田(なりやましんでん)で生産(せいさん)されただいこん・にんじん、綾部山梅林(あやべやまばいりん)などの梅(うめ)がよく知(し)られています。
最近(さいきん)では、栄養価(えいようか)の高(たか)い小麦(こむぎ)や、紫黒米(しこくまい)などの地域(ちいき)の特産物(とくさんぶつ)や、瀬戸内(せとうち)の温暖(おんだん)な気候(きこう)を利用(りよう)した花(はな)の苗(なえ)の生産(せいさん)、コスモス、紅花(べにばな)や菜(な)の花(はな)なども栽培(さいばい)されています。また、農薬(のうやく)や化学肥料(かがくひりょう)の使用量(しょうりょう)を減(へ)らした安全(あんぜん)・安心(あんしん)な農産物(のうさんぶつ)の生産(せいさん)を目指(めざ)しています。
兵庫県(ひょうごけん)で初(はじ)めて株式会社(かぶしきがいしゃ)となった「ささ営農(えいのう)」に代表(だいひょう)されるように、地域(ちいき)で協力(きょうりょく)する集落営農組合(しゅうらくえいのうくみあい)をつくり、地域(ちいき)の農地(のうち)を守(まも)るさまざまな工夫(くふう)を重(かさ)ね、安全(あんぜん)・安心(あんしん)な農産物(のうさんぶつ)を消費者(しょうひしゃ)の方(かた)に提供(ていきょう)しています。


たつの市(し)の漁業(ぎょぎょう)
たつの市(し)の水産業(すいさんぎょう)は、播磨灘(はりまなだ)の豊(ゆた)かな海(うみ)に恵(めぐ)まれ、魚(さかな)の種類(しゅるい)も多(おお)く、漁船(ぎょせん)や沖(おき)に固定(こてい)した網(あみ)による漁業(ぎょぎょう)が行(おこな)われています。
最近(さいきん)では、のり・あさり・かきの養殖(ようしょく)も盛(さか)んになってきています。
たつの市(し)には、室津漁港(むろつぎょこう)と岩見漁港(いわみぎょこう)の2つの漁港(ぎょこう)があり、主(おも)にカレイ類(るい)、イカナゴ、エビ類(るい)、タコ類等(るいなど)の魚(さかな)が水揚(みずあ)げされています。
海(うみ)に関(かん)する様々(さまざま)なイベント、室乃津祭(むろのつまつり)や室津(むろつ)かきまつりなどを開催(かいさい)し、水産業(すいさんぎょう)の振興(しんこう)を図(はか)っています。

いかなご漁(りょう)

室津港(むろつこう)
たつの市(し)の地場産業(じばさんぎょう)
しょうゆ
しょうゆづくりのはじまりは、安土桃山時代(あづちももやまじだい)と伝(つた)えられています。
揖保川(いぼがわ)の水質(すいしつ)がしょうゆづくりに適(てき)し、良質(りょうしつ)の大豆(だいず)、小麦(こむぎ)、米(こめ)、そして赤穂(あこう)の塩(しお)などの原料(げんりょう)を簡単(かんたん)に手(て)に入(い)れることができたため、しょうゆ生産(せいさん)が盛(さか)んになりました。
また、江戸時代(えどじだい)(1670年頃(ねんごろ))にしょうゆのもろみに甘酒(あまざけ)を混(ま)ぜて絞(しぼ)ったところ、こくと香(かお)りのよい「うすくちしょうゆ」が誕生(たんじょう)しました。

そうめん
手延(ての)べそうめんは、揖保川(いぼがわ)の水(みず)、良質(りょうしつ)な小麦(こむぎ)、赤穂(あこう)の塩(しお)などの恵(めぐ)まれた原料(げんりょう)を元(もと)に発展(はってん)してきました。
たつの市(し)の地場産品(じばさんぴん)になったのは、江戸時代(えどじだい)(17世紀(せいき)始(はじ)め)に揖保郡神岡村(いぼぐんかみおかむら)の森崎忠右衛門(もりさきちゅうえもん)が阪神地域(はんしんちいき)からそうめん製造(せいぞう)の新(あたら)しい技術(ぎじゅつ)を持(も)ち帰(かえ)ってからといわれています。


皮革(ひかく)
たつの市(し)の皮革産業(ひかくさんぎょう)は、林田川(はやしだがわ)の豊(ゆた)かな水源(すいげん)を利用(りよう)し、伝統(でんとう)ある良質(りょうしつ)の革(かわ)を生産(せいさん)しています。かばん、衣料(いりょう)、くつ、手(て)ぶくろ、運動用品(うんどうようひん)、ファッション用品(ようひん)など幅広(はばひろ)く利用(りよう)され、全国生産高(ぜんこくせいさんだか)の約(やく)3割(わり)を占(し)めています。

更新日:2025年03月31日