感染性胃腸炎に注意しましょう!

更新日:2025年03月31日

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冬場に発生する感染性胃腸炎の主な原因は、ノロウイルスなどのウイルス感染が多いとされており、感染予防の徹底が必要です。ノロウイルスは感染力が非常に強く、少量のウイルス量で感染しますので、抵抗力の弱い幼児や高齢者は特に注意が必要です。

ノロウイルスとは?

  • 人の小腸粘膜で増殖するウイルスです。
  • ノロウイルスによる感染症胃腸炎や食中毒は、1年を通じて発生しますが、特に秋から冬にかけて多い傾向があります。保育所、学校、福祉施設などで発生した場合は、集団発生につながることがあり、注意が必要です。
  • ヒトの腸管で増殖し、感染症胃腸炎や食中毒をひきおこす恐れがあります。
  • ノロウイルスにはワクチンがなく、治療は輸液などの対症療法に限られてしまいます。
  • ウイルスを取り込んだ二枚貝を生あるいは不十分な加熱で食べたり、ノロウイルスが含まれるふん便や吐ぶつ等から二次感染する場合などがあります。

感染経路

  • 人からの感染
    ノロウイルスが含まれている糞便や嘔吐物等から二次感染する場合
  • 食品からの感染
    • ウイルスで汚染されていた食品を生又は十分に加熱しないで食べた場合
    • 食品を取り扱う人(家庭では調理をする人も含む)が感染していた場合で、その人を介して汚染された食品を食べた場合

症状

ウイルスが体内に取り込まれてから、24時間から48時間で発症します。主な症状は、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛などの症状を引き起こします。発熱は軽度です。通常、これらの症状が1日から2日続いた後に治療し、後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。

流行時期

1年をとおして発生は見られますが、11月から増加しはじめ、12月から1月が発生のピークになる傾向があります。

予防方法

  • 二枚貝は、十分加熱してから食べましょう。(食品の中心温度85度以上で1分間加熱を行えば、感染力はなくなるとされています。)(湯通し程度の加熱ではウィルスは死にません。)
  • 食事前、調理をする時、用便後には必ず石けんで十分洗いましょう。手洗いの際には、清潔なタオルを使用しましょう。
  • 特高齢者や子どもなど抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱しましょう。また、調理器具等は、使用後に洗浄、殺菌しましょう。

消毒方法

  • ノロウイルスに対してアルコールや逆性石けんは、あまり効果がないため、適切な濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液(キッチンハイターなど塩素系消毒剤)を使用しましょう。
    (6%の次亜塩素酸ナトリウム溶液を、500ミリリットルのペットボトルを使って希釈する場合)
    消毒方法の詳細
    原液の量 希釈後の濃度(用途)
    キャップの半分(2.5ミリリットル 300ppm(食器・ふきんの消毒)
    キャップ2杯(10ミリリットル 1,200ppm(便・吐物の処理)
  • 熱湯消毒は熱湯(85度以上)で1分間以上加熱しましょう。
  • カーペットや、色落ちの可能性のあるリネン等、次亜塩素酸ナトリウムが使用できない物の消毒には、煮沸やスチームアイロンによる加熱消毒が活用できます。

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