ねこの飼い方
「おなかをすかせている野良猫に餌をあげたい」という気持ちは人として誰もがもっている大切な気持でしょう。でも、ねこに餌を与える前に一度考えてみてください。
ねこ社会のルール
野良猫は、餌場を確保するためになわばりを持ち単独で行動します。ねこ社会のルールとして次のようなことがあります。
- 一定のねぐら、餌場、休憩場所を決めて、毎日規則正しく巡回しています。
- ねこ同士なるべくお互いに鉢合わせしないよう生活しています。
- 休憩場所や餌場では、基本的に早いもの勝ちです。
- おしっこは縄張りの確保だけでなく、その臭いが新しい場合は「赤信号」として鉢合わせを避けることになります。
- 塀の上など高いところにいるねこの方が優位となります。
あなたは、ねこの行動をどれだけ理解していますか?
ねことの共存を考える
あなたが餌を与えると…
餌場確保の必要がなくなり、多くのねこが一か所に群れることになります。ねこが群れることは、いろいろなトラブルの原因になります。
ねこの問題として…
- ねこ同士のケンカが多発。
- 伝染病による感染が多発。特に、子ねこの感染が多くなります。
人間の問題として…
- 糞尿による近隣への迷惑。
- 砂場など、衛生上の問題。
- ごみをあさるなどの問題。
- 子ねこが次々生まれ、ねこが増えてしまう問題。
安易な気持ちで餌を与えた結果、不幸なねこをどんどん増やしてしまうことになりかねません。近所に迷惑をかけ続けることにもなるでしょう。これが「ねこ好きな人がねこ嫌いをつくる」と言われる所以です。
餌を与えているだけで、ねこを飼っていると言えるでしょうか。あなた自身が責任を持って、一生世話ができるかどうか、餌を与える前にもう一度よく考えてみてください。
飼い主の責任として
ねこは家の中で飼いましょう

あなたは、飼いねこが家の外と中を自由に行き来できるようにして飼っていませんか?
ねこを、自由に外出させることで、他のねことのケンカや伝染病に感染する機会を増やしたり、交通事故などでねこの寿命を縮めてしまうことになります。
ねこは上下運動を好む動物です。階段や家具を並べて段差を作り、ねこが運動できるスペースを作ってあげると、屋内で快適に過ごせるでしょう。
飼いねこには不妊手術を
あなたはすべての子ねこに新しい飼い主を見つけることができますか?
また、不妊手術は、生殖器特有の病気を防いだり、尿マーキングや発情期特有の鳴き声を抑えるといった効果もあります。
愛情をもって、終生飼育しましょう。
ペットの飼い方マナーアップ啓発用看板を貸し出します

ねこの引き取り
ねこの引取りは、動物愛護センター龍野支所(0791-63-5146)にご相談ください。
更新日:2025年03月31日