認知症サポーターキャラバン

認知症は、誰にでも起こりうる脳の病気に起因するものです。
認知症の人は、記憶障害や認知障害から不安に陥り、その結果周囲の人との関係が損なわれることもしばしば起こります。しかし、身近な人の理解やちょっとした手助けがあれば、穏やかに住み慣れた自宅での生活を続けることが可能です。
厚生労働省は、平成17年から「認知症を知り地域をつくる10ヵ年」キャンペーンを開始しています。その一環である「認知症サポーター100万人キャラバン」として、「認知症になっても安心して暮らせるまち」を市民の手でつくっていくことを目指し、認知症サポーター養成が実施され、平成21年5月末に100万人を達成しました。
令和4年12月末現在、全国の認知症サポーターは1400万人を超え、「誰もが安心して暮らせるまちづくり」を進めています。
たつの市の取組
市においては、平成21年から認知症サポーター養成講座を始め、令和5年3月末現在、10,804人の認知症サポーターが誕生しています。

「認知症サポーター」は認知症の人と家族の応援者
「認知症サポーター養成講座」を受けた人は、「認知症サポーター」となります。
認知症サポーターは、認知症について正しく理解し、認知症の人やその家族、介護者を温かく見守る応援者です。特に何かを特別にしてもらうものではありません。友達や家族に学んだ知識を伝える、認知症になった人や家族の気持ちを理解するよう努める、住民と身近に接する職場で働く人であれば、業務の中で講座で得た知識を活かした声かけや対応ができる場面もあります。
認知症サポーターには、認知症を支援する「目印」として、ブレスレット(オレンジリング)をつけてもらいます。この「オレンジリング」が連繋の「印」になるようなまちを目指します。
なぜ「オレンジリング」??
「柿色」をしたオレンジリングは、認知症サポーターの目印です。

江戸時代の陶工・酒井田柿右衛門が夕日に映える柿の実の色からインスピレーションを得て作り出した赤絵陶器は、ヨーロッパにも輸出され、世界的な名声を誇りますが、同じく”日本初”の「認知症サポーターキャラバン」のオレンジリングが世界のいたるところで「認知症サポーター」の証として認められればとの思いから作られました。なお、温かさを感じさせるこの色は、「手助けします」という意味をもつと言われています。
(参考)オレンジリングのサイズは、S・M・Lがあります。
「認知症サポーターキャラバン」のマスコットは?

「ロバ隊長」は、「認知症サポーターキャラバン」のマスコットです。
認知症サポーターの「キャラバン」(隊商)の隊長として、「認知症になっても安心して暮らせるまちづくり」への道のりの先頭を歩いていきます。ロバのように急がず、しかし一歩一歩着実にキャラバンも進んでいきます。

キャラバン・メイト養成研修
認知症サポーター養成講座の講師役である「キャラバン・メイト」になるための「キャラバン・メイト養成研修」もございます。
更新日:2025年03月31日